チョッパーを手放してもうずいぶんになる。
俺様号は新たなオーナー、ガッツのもとでフロントブレーキを取り付けられ、新たな日々を送っている。
手放した当初はさほど寂しさを感じることは無かったが(強がりとかじゃなくてネ)、今更喪失感のようなものが湧いてきていることに少々驚いている。
思い出すのだ、あのバイクのことを。ほっそりした車体にずっしりとしたパンモーター、軽快なハンドリング、この上ない爆発感覚。いとおしいあのバイクを。
次の愛車は何にしようと妄想を巡らせるとき、チョッパー以外の乗り物では満足できないだろう自分がいる。ストックのショベルローライダーとか、オリジナルのビンティッジとか、初期のXLCHとか、最新のツアラーとか、いいなぁと思うバイクはいくらでもあるけれど、そのどれでも満足できない自分がいる。この渇望を満たすのは、前のチョッパーよりも長くてシンプルなチョッパーだけらしい。たぶん、だけれど。
これがチョッパーという乗り物の魔力なんだろうナ。次号ではなんかこのあたりのことを詳しくつらつらと書いてみようかな。